チューニングガレージ -- FULL STAGE(フルステージ)

TUNE REPORT

デモカー製作工程紹介や注目パーツのレポート

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RB26 NVCS結果レポート

2014/11/23

NVCSカム機構をRB26へ取付ける。
の、セッティング結果を踏まえてレポートしてみます。



今回はテスト材料として非常に良い(わかりやすい)状態でしたので、まずはそこからのレポートです。


装着テスト車両
34GT-R
2.8L TOMEI 270固定カム(IN.EX)
タービン GT3037Sx2
コンピューター Vプロ
メインステージ ストリート


まずはバラす前の状態をダイノパックにて計測して見ましたが、非常に完成度の高いチューニングが施されている良い状態でした。




ブースト圧は計測時で1.73kps ダイノパックにて703.6ps トルク70.7kgと言う結果でした。



非常に完成度が高い車両のチューニングはバランスを崩さないか悩む処もあるのですが、チャレンジ無くして良い結果は生まれないと、進めてきました。


当社では初めてのバルタイ変更機能になるのですが、先程書いた通りテスト車両と良かったのは、元々のIN側のカムもTOMEIの270固定カムだった事です。


今回組み込んだNVCSカムもTOMEIの270カムを26に取り付け出来る様に加工した、作用角やリフトが同じ物だったんです。


結果は、ブースト圧も1.7k と同じ状態でのテストです。






各回転にてパワー&トルクがアップし、何処も犠牲になる部分が無かった。


使用しているタービンが3037Sx2と非常に大きく、ストリートでは底回転が乗りにくい状態でしたが見事に解消してくれ、大手メーカーさんの可変カムの様に、高回転での落ち込みもありませんでした。


上記のグラフ2枚を重ねるつもりが、消えてしまい…(申し訳ない)連続して計測した、高回転で失火気味のグラフと重ねてみました。




流石、同じカムだけあってパワー&トルクのラインがそのまま上に上がっています。


5000回転では、パワーは100馬力、トルクは15キロ以上上がっている事がわかります。



かなり長く難しいレポートになりましたが、今後のRB26での主流になってくるでしょう。


気になっている方は、是非ご相談下さいね。





アルテッツア セッティング

2012/09/12

以前にもコンピューターのセッティングを担当させて頂いていた車両なんですが、トヨタ アルテッツア。

この車のオーナーはレーシングドライバーの方なんですよ!
普段の遊び用???マシンですね!

流石レーシングドライバーっと言うだけあって、足回りのセッティングは抜群にいいですね!


今回も当社が担当する事になったのはエンジンのセッティングです。
新しくチューニングエンジンに組み変わっての登場でした。

エンジン自体の大まかな詳細は、戸田レーシングのカム、ハイコンプピストン、ヘッドガスケットetcといった感じでしょうか・・


前フリが長くなりましたが、本題に移ります。

2L NAノーマルエンジンの時は、かなり「よく出来た」と思ったセッティングでパワーが180.7PS、トルクは19.4kgでした。

コレでも本当のノーマルよりは結構良くなっていたんです・・・

戦う車がアルテッツアでは無理でしょ・・・って車と競っているので、今回はパワーアップの為に奮発してNEWエンジンを組んで挑戦です。

この後に登場するグラフを見ると一目瞭然なんですが、セッティングに入る前のチェックで少し不具合が確認され、そこの修理から入りました。

この時点では、この調子では「やっぱり2L NAではチョッとチューニングしても、そんなにパワーアップしないだろうな・・」
っと言うのが素直な気持ちだったんです。


アルテッツアって、正直ショップ泣かせな車なんですよ・・・
何よりも遅い。
しかも制御が複雑で、難しい・・・

スイマセン愚痴になりましたが、持てる技術を全て出し切ったつもりです。

IN側、EX側の両方に可変バルブタイミングを変更する機能があるエンジンなので、当社のダイノパックではグラフに多少のフラツキが見られますが、実際には体感はありません。

今回のセッティングにて出力されたのは、パワーが200.5PSでトルクが21.1kgと言う結果になりました。



通常では絶対に勝てないホンダ エンジンのB18Cにカムを入れセッティングしてある車両との比較も面白いので作ってみました。

ホンダエンジンは素晴らしいエンジンで、回転上昇につれどこまでもパワーが上がっていく様な特性があります。

今回のパワーとトルクカーブを見て、どの様な違いがあるかわかる方はプロの方か、オタク(笑)でしょうね・・笑



面白い事をやっているでしょ!
どちらも当社のセッティングです!

FD3S To4S仕様

2012/07/21

今回セッティングを行った車両は、RX−7(FD3S)です。

エンジン仕様は一切わかりませんが、タービンはHKSのTo4Sキットでした。

このキットのEXマニは排気温度が高くて、よく割れてしまうステンレスのEXマニではなく、鋳物のEXマニでした。

I/Jもノーマルで、I/Cはソコソコ大きかったのですが(FDはI/Cのサイズと触媒の有無でかなり変わります)、製作途中での入庫だった為エアロパーツからI/Cまでの間に空間があり吸気温度が全く下がらない状態でした。

仕方が無いので、即席風洞板としてダンボールにて風を逃がさない様にしてみたところ、吸気温度がイッキに10℃ほど下がり、更に水温も8℃ほど下がりました。

風をシッカリと当てる事がいかに重要か、ハッキリとデータとしてわかりましたね。

パワーやトルクは画像データを見てもらえば、ブースト圧と一緒に載せていますので、参考にしてください。

真夏でこの仕様なら大体このぐらいのパワーでしょう。

S15 D1車両セッティング

2012/07/13

今回は時間がない中での手直し(各部の修理)とコンピューターのセッティングでお預かりしました。

来週開催のオートポリス(九州)でのD1へ参加する車両ですが、少しパワー的にはツライ状況にあるように思います。

現状で出来る限りの事はしてみましたが、ココ最近のD1GPは500PSは当たり前の時代なので、現在のこの車両でどこまで戦えるのか楽しみでもありますね。

仕様はエンジンはほぼノーマルで、HKS STEP1カムとヘッドガスケットのみ。
タービンはTD06SH−20G 8cmでコンピューターはパワーFCです。

パワーグラフをわかり易くするために、セッティング前とセッティング後を重ねて記載しています。

同じパーツでも、セッティングだけでこんなにも変わるんですね。

少しは乗り味も良くなったでしょうが、パワーは足らないだろうな。

M様GT−R完成

2012/01/13

以前からお預かりしていた33GT−Rなんですが、オーナーさんのお言葉に甘えてしまっていましたが、ようやく完成しました。

仕様は2,8L VカムPRO To4Z ゲトラグ6速T/Mって感じの気持ちのいいマシンが出来ました。
オーナーさんの35GT−Rを追撃したい、っと言う希望もありどこからでもトルクの立ち上がる仕様にしました。

わかりやすく数値にしてみると、パワーが684PS、トルクが71.5kgとなっています。

コレでも寿命を延ばすためにブースト圧も回転数もあまり上げていません。
このパワーが出ている部分では、回転数が7600回転でブーストが1.5kです。この仕様からすれば余裕の域ですね。

トルクのピークは4000回転ジャストで発生していますし、ファイナルギヤの変更もしているので凄く乗りやすい仕様になりました。

RB乗りからすれば、理想に近い仕様ですね!


パワーが上がった分、受け止める部分もシッカリと改善して、より安全に走行してもらえるように改良しました。


よほどの思い入れがないと出来ませんが、かなり楽しい1台が完成しました。

33GT-RミッションO/H

2011/11/24

先日バラしていた33GT-RのT/M(ミッション)なんですが、対策前のタイプだったので色々とO/H(オーバーホール)するのに新品部品が廃盤になっていて困っていました・・

そこで、沢山ストックを在庫していたのでT/Mをバラスバラス・・2機もバラして部品調達に成功しました。
バラしたT/Mの1機はこんな感じで、悲しい出来事になっていて、

もう1機は対策後のタイプで・・・と苦労しましたが、何とか良い状態の部品も発見出来たので、

折角ですし、弱い部分にはWPCと言う処理を施して強度を上げ組み込んでいました。

ギヤは画像でも分かりやすいと思いますが、上側のギヤの右側2個がピカピカでしょ!

クロスミッション復活に成功です。

アルテッツァ コンピューターセッティング

2011/08/19

先日DIARYにて少し紹介したアルテッツァのセッティングが完成していたので少しご紹介します。

車両データはほぼフルノーマルの車で、変更箇所はマフラーのみのM/C前車両です。

先ずはフルノーマルでのパワーチェックを済まし、次にパワーFCコンピューターに変更しスタンダードデータにてパワーチェックを行いました。

そこから現車合わせのコンピューターセッティングを開始し・・・

前回少し紹介した時にも記入しましたが、これだけパワーの少ないNA車両(自然吸気)でのパワー&トルクをコンピューターのみで変更させることは難しいですね。

画像の一番下がノーマルコンピューターとパワーFCコンピューターのセッティング済みとを重ねて表示してみた画像です。

グラフの1番下の赤ラインがノーマルCPUで5速ギヤ(直結ギヤ)
真ん中の赤ラインがパワーFCセッティング後の5速ギヤ(直結ギヤ)です。
7000rpm辺りで1番下の赤と上の緑はスピードリミッターが介入しています。

フルノーマルの状態では、パワーが153.5PS、トルク17.8kgです。セッティング後はパワーが164.3ps、トルク19.4kgまで上げる事が出来ました。

一般的な数値に変換すると、パワーが176.5ps⇒188.9psとなりました。

右のパワーグラフ、左のトルクグラフを見てもらえれば解りますが、ノーマルを全ての領域で超えている事がわかってもらえると思います。
特に3000回転〜5500回転辺りの可変バルタイが非常に効く辺りは、大きく良い方向に変化させることが出来ました。

アルテッツァにはノーマルでIN,EXの両側に可変バルタイ機能がありますが、この味付けが1番の苦労ポイントでもあります。

実走行のみでは、まず体感出来ない様なテストも繰り返している為に出来た結果です。


PS,グラフの緑ラインはファイナルギヤはそのままで、ノーマル時に4速にてテストした物です。

Z33 ブッシュ変更

2011/08/19

当社のZ33です。
今回はリヤメンバーのマウントブッシュ部分にカラーを取り付けたり、デフマウント部分のブッシュをスペーサーカラーに打ち替えたりする為に、リヤ側のメンバーを全てバラシました。

各アームについているブッシュもピロ化し、よりトラクションのかかる足回りにする為のチューニングを行いました。

この作業は結構な時間がかかる為、日帰りメニューではきついですが効果は抜群にあります。

来月には岡山国際サーキットを走行するので、テスト結果をまた報告します。

各車種のアームのピロ化、デフマウントの強化ブッシュ化、リジット化などなど、ヘタリのある部分をリフレッシュする事も大事ですね。

HKSシーケンシャル ミッション

2011/06/10

S15シルビアにHKSシーケンシャル トランスミッションを搭載しました。
このシルビアはTD06-25Gと2,2L化でパワーも550PS程出力しています。

今回搭載したT/Mは6速の強化タイプを使っています。
普段は岡山国際サーキットをメインで走っている車両ですね。

慣らしがてらの試乗では、とてもスムーズなシフト変則が出来ました。
また、エンジン回転数の落ち込みも少なくてパワーバンドから外れない様子も感じ取れましたね。

オーナー様も早く慣らしを終了させて、サーキットにて体感したいでしょうね!

足の仕様変更

2011/05/19

今回はインプレッサの足回りを変更してみました。

以前から使用していたのは、HKSハイパーマックスVダンパーキット(車高調)でした。
この足回りで、最近よくサーキットに遊びに行くようになってこられた方なんですが、タイムアップしてくると色々な壁にぶち当たりだし(サーキットの壁ではないよ・・)、仕様変更の相談を受けました。

元は、HKSのスプリングでFr7k、Rr5kのセッティングです。
これを今回はハイパコのスプリングを使用して、Fr○00ポンド、Rr○50ポンドに変更しました。(伏字でゴメンなさい)

アライメントも変更して試乗しましたが、なかなか良い感じに仕上がっていると思います。
これ以上はダンパーの仕様変更も必要になってくるので、オーナーさんに試してもらいます。

車高は画像ぐらいで、Fキャンバーは街乗り用に変更出来る様にしておきました。
街ノリでの内ベリ、勿体ないですもんね!

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